デメリット(4) 多額の借入には要注意
以前、私のお客様が某ハウスメーカーから相続対策の提案を受けて
約100坪の敷地に3億円の賃貸マンションを建設するプランを
立てていらっしゃいました。
お客様のお子様は、ご両親が亡くなった後のことを考え
「そのような多額の借金を自分が背負うのはイヤだ」と断固反対され
親子の話し合いが進まずに困っておられました。
弊社がお客様からご相談を受けた際には
「建物をもう少し小さくして、建築費を2億円までに抑えるように」
と助言させていただきました。
お客様はハウスメーカーと再度話し合いをされて
RC造6階建のプランから、軽量鉄骨の3階建にボリュームダウンし
その結果、借入額は当初の6割程度に減少、借入期間も20年に変更となり
それでお子様もご納得されたということです。
確かにハウスメーカーの言うように、当初の建築費3億円のプランで
借入額を増やした方が相続税対策として有効であることは事実です。
しかし、マンションオーナーにとって身の丈を上回る借金は
今後の人口減少や社会情勢が目まぐるしく変化する中において
空室増加や賃料の減少などで、毎日不安に駆り立てられる要因となります。
夜もろくに眠れない日々を送ることにもなりかねず
健康上も良くないと、私は思います。