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引越し代の高騰がもたらす賃貸マンション市場への影響【大阪】

 

最近、賃貸マンション生活を長く続けておられる方からこんなお声をよくいただきます。

 

「以前は4月と言えば、移動時期も終わり物件が結構見つかったのに、今年は本当に少ないですね…」

 

特にファミリー向けやペット可の賃貸マンションをお探しの方にとって、今年は例年以上に厳しい状況が続いています。

 

背景にある全国的な動きと、大阪の賃貸市場の実情についてお伝えしたいと思います。

 

 

例年4月を過ぎると人の移動が落ち着き、賃貸市場も少しずつ安定してくるものですが、2025年はその様子が一変しました。

特に東京都23区の動きが顕著です。

 

先日の日経新聞にも掲載されていましたが、カップル向け(1LDK)を含むファミリータイプの

分譲賃貸マンションの家賃が、なんと28カ月連続で上昇中とのこと。

 

さらにカップル向けマンションに限れば、前年比10%もの上昇というデータも出ているとのことです。

 

 

 

 

なぜこんなに家賃が上がるのか?

 

 

その要因の一つとして「引越し代の高騰」が挙げられます。

 

引越し費用が高くなったことで、入居者がなかなか退去しない=物件の回転率が下がる状況になっています。

 

 

その結果、空きが出にくく、特に転勤シーズンなどの時期には、需要と供給のバランスが崩れて

「物件の取り合い」状態になることも…

 

 

それに加えて、家主側もこの需要の高さを受けて、退去時に次の募集賃料を10%近く引き上げるケースが出てきているようです。

 

家主さんにとっても、これまでの「失われた30年」といわれるデフレ時代は家賃の値下げで経営的にも厳しい冬の時代でした。

 

その上、金利も安くて、新築賃貸マンションや分譲マンションの建設ラッシュによる物件の供給過多により

入居者を奪われてしまい、賃料の値上げはままならないという状況でした。

 

 

しかし、ここに来てこの流れが止まり、以前とは大きく状況が変わってきました。

 

 

今は需要が供給に追いつかず、一転して借り手市場から貸し手市場に変わっていきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪市内でも賃貸マンションの高騰が…

 

 

実は、こうした動きは東京だけに限った話ではありません。

 

私たちが拠点とする大阪市天王寺区・中央区(玉造、森ノ宮、鶴橋、上本町、谷町など)でも

似たような傾向が見られています。

 

 

特に地下鉄やJRへのアクセスが良いこのエリアでは、カップル・ファミリー層からの人気が高く

空きが出るとすぐに埋まってしまう状況です。

 

ペット可物件はさらに競争率が高く、「条件に合う部屋が見つからない」との声が後を絶ちません。

 

 

こうした市場の動きを見ていると、「今は物件探しのタイミングが難しい」と感じる方も多いかと思います。

 

条件やエリアを少し広げたり、できるだけ早い時期からの物件探しを行い、気に入った物件があれば

早めの決断をすることをおすすめします。

 

引越し業者の繁忙期を避け、引越し時期を調整したりするなどの判断も必要かとは思います。

 

 

 

私たち、街の不動産業者としても、少しでもご希望に沿うご提案ができるよう、全力でサポートしてきたいと思っております。

 

お気軽にご相談ください。

 

 

 

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