リスクを減らすために知っておきたいこと(3)
◆ 境界が不明確な物件は避ける
境界が不明確な物件は、購入後に隣地所有者とのトラブルが発生するリスクが高いため
売却時に時間がかかる可能性があります。
特に境界線を巡る争いが長引くと、精神的負担も大きく売却のタイミングを逃してしまう可能性もあります。
購入前には、土地の境界が明確になっているかを必ず確認し、近隣トラブルを未然に防ぐことが大切です。
◆ 道路に接していない物件や、接していても間口が狭い土地は避ける
道路に接していない物件や、接していても間口が狭い土地は、建築基準法の制約により
予定していた建物が建てられないリスクがあります。
こうした土地は、買い手にとって不利な条件となり、売却時に大きなハンデとなります。
購入時には、将来的に建物を建てることが可能かどうかや、建築の自由度をしっかり確認する必要があります。
◆ 別荘地は買わない
別荘を持つことは、多くの人が夢見ることでしょう。
しかし、実際に所有すると夢と現実の大きなギャップに気づくことになります。
弊社のお客様でも別荘を買って後悔している方は数多くいます。購入前には想像もしなかった様々な厳しい現実があるのです。
まずは、「形のあるものを維持するにはお金がかかる」という点です。
建物も普段住まない住居は経年劣化が激しく、メンテナンス費用も馬鹿になりません。
また、不法侵入者への対策も必要で、さらに掃除や草引きといった作業も必要です。
草木が生い茂ると近隣から苦情が寄せられ、そのたびに業者を呼び代行してもらうことが必要となります。
たまにしか使わない物件のために、訪れるたびに最初の1日は掃除や手入れに追われます。
日常の煩わしさから逃れて安らぎを得るはずの場所が、掃除や草引きで時間を費やすことになると
「せっかく買った別荘に何しに行ったのかわからない」という状況に陥ります。
草木が生い茂りやすい場所では、怠るとすぐに大木となるため、まめな手入れが必要です。
地元の業者にメンテナンスや手入れを依頼するための維持費もかさみ
結果として夢見た別荘ライフが高額なコストに見合わないことになります。
高額な維持費や手間をかけるくらいなら、定期的に高級ホテルに宿泊した方が
ずっと快適にくつろぐことができ、コストパフォーマンスも別荘を所有するよりはるかに高いでしょう。
やはり、別荘物件は売却も大変なのです。
夢に多額の出費をするより、現実的な選択肢を考えることが重要です。
購入時の重要なポイント:複数の専門家の意見を聞く
物件を購入する際は、いつもこのブログでお伝えしている通り
「1社だけの意見に頼らない」ことが非常に重要です。
不動産業者が示す情報は参考になりますが、必ず他の業者や専門家にも相談することをおすすめします。
複数の不動産会社から異なる視点の意見を聞くことで、物件の真の価値やリスクを見極めやすくなります。
また、建物への不動産投資の場合、建築家やホームインスペクター(住宅診断士)と相談し
物件の状態や将来的な修繕の可能性やメンテナンスをどのようにしていくかなどを確認することも非常に重要です。
多少の費用をかけても、購入後のコストを考えれば安いものです。
特に建築に関しては、法律や規制に詳しい専門家のアドバイスを受けることで
投資失敗のリスクを大幅に減らすことが大切です。