バス便の物件のデメリット、メリット
先日、弊社のお客様からこんな相談を受けました。
「現在、郊外にあるバス便物件の購入を考えています。
価格が手ごろなのは魅力的ですが、将来的に価格が下がる可能性が気になります。」
また、同じ時期に別のお客様からもバスにまつわる切実なご相談をいただきました。
今回はその具体的な事例を交えながら、郊外のバス便物件の課題や魅力について考えてみたいと思います。
バスの運転手不足による減便、バス路線の廃止
《事例1》娘さんが単身マンション住まいを決意したケース
まずご紹介したいのは、私の友人からの相談です。
友人は娘さんと一緒に郊外の住宅街に住んでいます。
以前は、娘さんが通勤に利用していたバスも本数が多く、それほど不便を感じなかったそうです。
しかし最近、運行本数が激減し、通勤にかかる時間や負担が増えてしまいました。
結果として、娘さんは家族と同居することを諦め、交通の便の良い場所に
単身用マンション住まいを決意しました。
友人も娘さんの引越しを手伝いながら、
「交通の利便性が生活においてどれほど重要か」を痛感したとのことです。
《事例2》高齢女性が市内への引越しを考えるケース
もう一つのご相談は、大阪郊外にお住まいの80歳近い女性からのものです。
自然が豊かで静かな環境を気に入り長年住まれていましたが
買い物や病院への移動に利用していた路線バスが廃止され、大変な不便を感じるようになりました。
「バスがなくなってしまうと生活が成り立たない」との思いから
大阪市内への引越しを検討し始めたそうです。
このようにバスの減便や廃止が生活に大きな影響を及ぼすケースが増えています。
特に少子高齢化が進む日本ではバス運転手不足による減便や路線廃止が
地方都市のみならず大阪のような大都市近郊でも現実の問題となっています。
(1)バス便物件は価格が下がる?デメリットばかり? … 続く