地方でも同様に、以前はどんな小さな田舎町でも、駅前には喫茶店や食堂がありました。
昭和40年代から50年代の初めの頃、私は学生でしたが
北海道の最果ての田舎町にあった食堂でラーメンを食べ、列車を待つ時間は喫茶店で時間をつぶして
旅のプランを練ったり、地元の人たちと雑談したりした楽しい思い出があります。
喫茶店は地元のおじさんやおばさんのコミュニティの場所になっていました。
今思えば懐かしい光景ですが、飲食店がこのような社会的貢献をしていたことを今更ながら感じる次第です。
未来への希望と地域の力
とはいえ、希望がないわけではありません。
このような状況下でも、新たに挑戦する店舗も少しずつ増えています。
地域住民として、どうすればこうしたお店をサポートできるのか?
一緒に考えていくことが求められています。
こうしたお店で地元の人たちが積極的に食事をしたり買い物をして支えていくことは
ひいてはその市域の町の発展にもつながっていくのです。
また、SNSを活用してお気に入りのお店を応援するなど
小さなアクションが店舗経営者にとって大きな励みになるでしょう。
大阪でも上町台地は歴史と文化が豊かで、人々の温かさに溢れた場所です。
玉造、森ノ宮、鶴橋から谷町、上本町にかけて、その魅力を支えるのは、間違いなく地元の飲食店や小売店です。
こうしたお店を地域で支えていくことが、魅力あるまちづくりに大きく貢献することだと思うのです。
魅力的な街には人が集まり、経済も活性化する。これは疑う余地がありません。
『国際都市大阪』のまちづくりに貢献
大阪は近年、外国人旅行者が飛躍的に増えてきています。
その証拠に国際都市の魅力ランキングでも、年々順位を上げてきています。
我々大阪人としてはうれしい限りです。
今後どの程度順位を上げていくか楽しみです。
大阪は今から30年前のバブル期は、地価こそ急上昇しましたが、魅力的と言うにはほど遠く
外国人はおろか日本人旅行者からも見向きもされなかった時代がありました。
関西へ旅行しても「京都と神戸のみ、大阪は見るところがないのでスルーする。」
こういう方がとても多かったように思います。
残念ながら、外国人における知名度も極めて低い時代でした。
40年前に私が欧米を旅行した際は、日本の都市で一般的に知られている都市と言えば
東京・広島・長崎の三都市で、大阪といってもほとんどの人が知りませんでした。
現在、国際的にも大阪の知名度は大きく上がってきているようです。
今後、ますます魅力ある街にするために飲食店舗をはじめとしたお店で
賑わう街が形成されることを期待したいものです。
(2)飲食店舗が消えていく現状を見て思うこと【大阪編】 … 終わり