立地の重要性と市場のニーズを読む先見性
A氏が建てたマンションの間取りは1LDKが中心で広さは40㎡から45㎡。
内装や設備は分譲並みの仕様になっており、通常マンションの天井高は2m40cm位が平均ですが
こちらは2m60cmもあって実にゆったりとした感があり、実際の床面積より広く感じられました。
バルコニーは東向きや西向きにはなりますが、全戸ほとんど日当たり良好と言っても良い物件でした。
当然のことながら、地方都市では採光がしっかり取れるということが
マンション経営の大変重要なポイントとなっています。
今後の少子化を読んで広めの間取りにして
ターゲットを新婚世帯とリッチな単身に絞ったとのことです。
30㎡前後の狭い単身用にすれば、もっと収益性がアップできるのにとも考えられますが
地域性や今後の少子高齢化を考えた場合、それでは将来性に問題ありと判断されたようです。
目先の利回りより将来の入居率の確保を優先して、広めの間取りにしたことが成功の要因と言えるのではないでしょうか。
入居者の要望を聞き入れ改善とグレードアップを目指す
見学した中にはかなり築年数が経っているマンションもありましたが
清掃や管理がきっちり行われていて、経年を感じさせない清潔感が維持されていました。
定期的に外装工事や共用部分がリニューアルされ、ネット環境の向上はもとより
給湯器の交換・郵便ポストの刷新・モニター付インターホンへの交換など
入居者への配慮が至るところに感じられました。
A氏は以前、大阪でアパレル関係の仕事をしていましたが、持ち前の明るさ・社交性で
お客様に気さくに語りかけてはニーズをくみ取るのが上手で
その道でかなりの実績を上げてこられたようです。
結婚後に現在の地域で不動産業へ転身したそうですが
持ち前の気さくさで入居者との直接の会話もマメに行い、入居者からの要望や不満などを
聞き取ることをいとわず、マンション経営にも活かしてきたようです。