同じマンション内での住み替えは、実は少なくありません。
気に入った環境のまま、さらに広い部屋へ住み替えられる、などのメリットがあります。
前述した『ローズハイツ真田山公園』においても
入居者に人気があるので住み替えが頻繁に行われています。
よくある事例は、78平米~90平米くらいの広いタイプが売りに出されると
60平米前後の居住者が購入を検討されるというケースです。
平成2年のバブル経済崩壊後、長年続いていた不動産の下落は、ここ数年で一転しました。
近年はこのマンションに限らず、大阪市内全般で値上がり傾向にあります。
とはいえ購入後、同じマンション内での買い換えや
他地域でのマンション買い換えがスムーズに行えたのは
もともと資産価値のあるマンションを購入していたことが大きな理由として挙げられます。
立地は設備や内装よりも大切
マンションや戸建住宅を購入する際、何を重視されますか?
設備や内装をチェックすることはもちろん大切です。
その上で、最もチェックすべきは物件の立地・環境です。
なぜなら、駅からの利便性の悪さや生活インフラが整っていないなどの問題点は
個人の努力では如何ともしがたいからです。
設備や内装はいずれ古くなったり、家族構成が変わると使い勝手が悪くなったりします。
その時にリフォームやリノベーションでリニューアルすれば問題は解決されます。
以下は、引越しで苦い体験をした私の友人のお話です。
彼は阪急沿線のとある高級住宅街にあるマンションを購入し住んでいました。
バブル時に建築され、駅からバス便が出る大規模分譲マンションですが
当時4000万円台後半で購入したそうです。
日当たりも良く、居住エリア内にスーパーも有ります。
ひとつ難点はバス便で最寄り駅まで優に30分はかかるので、通勤があまりにも不便なことでした。
一昨年、彼は同じ阪急沿線で駅から徒歩圏の新築マンションを買い換えるため
その大規模分譲マンションを売りに出したところ、なんと1000万円を切る価格・・・。
物件の価値が3500万ほど下がってしまい、その分マイナスが出たということです。
幸い彼は年収が高く、先のマンションのローンを完済していたため
新しいマンションの購入はできました。
しかし、もしローンの残債があった場合はスムーズに購入する運びにはならなかったでしょう。
この通り、最も大切なのは物件の立地です。
住んでいる物件の価値が上がるか下がるかでは大違いです。
物件を購入する際のとても重要なポイントと言えるでしょう。