先日、岡山で会合があり、その合間に足を伸ばし、宇野(玉野市)を訪れました。
宇野といえば、かつて四国への玄関口として栄えた町です。
四国高松への連絡船が、ここから毎日多数運行されていました。
私も今から40年ほど前に、四国への連絡船を待つために何度かこの町を訪問しました。
その当時、港は四国へ向かう人や車で大いに賑わっておりました。
ところが1988年に瀬戸大橋が開通して、宇野港は玄関口としての役目を終え
ここからの高松への直接の連絡船は廃止となりました。
これを機に宇野港は衰退の一途をたどっていったようです。
平日の昼間にもかかわらず、かつて軒を連ねていた店舗はシャッター通りとなっていました。
すっかり変貌してしまった町並みを歩いていると、私は懐かしい思い出とともに
月日の流れを感じずにはおられませんでした。
しかし、それでも宇野は瀬戸内海に面した漁港でもあり、
瀬戸内海の小島に渡る船で、まだ港としての存在感は立派に維持しているようです。
『宇野港てくてくマップ』で宇野港周辺の魅力を再発見!!(玉野市Web Site参照)
やっとのことで探し当てた地元の魚料理を出してくれる食事処に入りました。
天ぷらと新鮮で取れたての魚刺身10種類、茶碗蒸しまでついてなんと1680円という安さでした。
魚は新鮮で、天ぷらも揚げたてでこれを大阪で食べたら倍近くはするだろうなあと思いながら
昼間なのについでにビールも注文してしまいました。
店員さんに聞くと、宇野はコロナでインバウンド需要は激減したとはいうものの
2年前までは多くの外国人も立ち寄っていたそうです。
瀬戸内海に面し、海の幸に恵まれ気候も温暖でとても住みやすい街だと
自慢気に話されておりました。
市内の高台からは、瀬戸内海の島々が眺められ、とても風光明媚な土地柄で
この地に魅了されて移住される方も最近増えてきているとのことでした。