今回のケースは家主様が弁護士とも相談し、不動産鑑定を入れることで解決に至りました。
借主からの減額請求には応じず、逆に賃料の増額を申し出る運びとなったのです。
ただ、家主がこれまで修繕費用を借主に負担させていたことが
家主側にとって不利なポイントとなったようです。
結果的には新賃料へ値上げとなりましたが、京都駅からの利便性が良いことや
周辺相場を考慮してもかなり低めの賃料でしか認められず、値上げ幅はわずかでした。
最後にこのようなトラブルを避けるため、必要な心掛けをお伝え致します。
1. 修繕は費用がかかっても家主が行う。
2. 修繕やリフォームはマメに行い、物件の価値を下げない。
物件の価値を維持することは、良き入居者を確保するために必要不可欠である。
3. 常に賃料は周辺相場を知り、相場並に設定する。
同一物件の周辺相場が値上がり気味であれば、値上げも打診していく。
知り合いだから、以前からの入居者だから、と言う理由で賃料を安く設定すると
問題を先送りすることにしかなりません。
家主様、どうぞ充分お気をつけください。