別荘について、もう一つ厳しい現実があることを指摘しておきます。
不動産の売却を考える場合、一般的に月々の維持管理費が高いと敬遠されます。
これが都会の物件であれば、賃貸で回すなどで収益を稼げるので問題ないのですが
別荘の場合は借り手がなかなか見つかりにくいため、毎月の収支は大幅な赤字となります。
次の買い手が現れるまで永久に、管理費を支払い続けないといけないのです。
これが売却の際に大きく足を引っ張る原因になります。
「別荘を持つことには憧れる。
しかし持った瞬間、様々な現実に直面して、購入後は後悔する。」
「相続の際、資産価値のある都会の物件は、相続人の間で奪い合いになる。
逆に相続物件が別荘だと、譲り合いになってしまう。誰も欲しがらない。」
相続人にとっても、別荘は負の財産となるケースがほとんどです。
「年間のうち、たまにしか住まないのであれば、そんなにコストをかけてまで
果たして別荘が必要なのか?」と私は思うのです。
経費として年間40~50万を支払うような維持費が必要であるならば
このコスト分で「豪華ホテルに何泊できるか?」というように
発想の転換をしたほうが良いのではないかと思います。